小池知事に移転延期再考を要請、伊藤・築地市場協会長

2016年9月2日

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移転延期再考を求めた要望書を読み上げる伊藤裕康・築地市場協会会長

 東京・築地市場内の事業者が所属する一般社団法人築地市場協会(伊藤裕康会長)は8月31日、小池百合子都知事が豊洲市場11月7日移転延期を正式発表した直後に都庁を訪ね、小池知事あてに「豊洲市場への移転延期再考の要望」を中西充副知事を通じて提出した。会見で伊藤会長は「要望が断られれば、われわれとして(将来を)組み立てようがない。大変困惑している」と胸中を吐露した。

 豊洲移転事業の業界側の代表として活動してきた伊藤会長は、「記者発表でその真意を含めて初めて承った」と、移転延期の判断に事前の説明などはなかったことを示唆。そのうえで「市場業界の総意で、改めて小池知事に(予定通りに開場するよう)再考を促すために来た」と述べた。

 豊洲市場では、都による公共工事のほか、業者負担による民間工事も数多い。水産卸だけでも、冷蔵庫2棟に120億~130億円、市場内LANの構築に30億円、食堂・ロッカーなどの共同施設に50億円を投資。 いずれも資金を借り入れて整備を進め、ほぼ完成している。

 伊藤会長は「すでに11月2日の築地市場の営業終了を見据え、廃業や従業員の雇い止め、リース物件解約などの話も進んでいた」と致命的なタイミングを嘆き、「今さらの方針変更は個々の経営体としては大問題。つぶれるどころの騒ぎじゃない」と、語気を強めていた。[....]