小型マグロだけ逃がす定置、岩手大など試験開始

2017年7月18日

岩手大などが開発絵尾進める小型クロマグロ分離型の定置網の構造と機能のイラスト

岩手大などが開発絵尾進める小型クロマグロ分離型の定置網の構造と機能のイラスト

 管理期間スタートと同時に定置網漁業の漁獲枠が超過してしまう厳しい状況に置かれている太平洋クロマグロの小型魚(30キロ未満)管理で、マグロだけを逃がす定置網の実用化試験が急ピッチで進められている。サバなどとの魚体の大きさやブリやサケとの遊泳特性などの違いを利用し、魚捕り部へ魚を追い込む前に定置網の一部を下げ、マグロを網の外へ逃避させる仕組み。
 岩手大学と県水産技術センターに、釜石市の定置網漁業者・泉澤水産、東京海洋大学などが水産庁の補助事業「太平洋クロマグロ漁獲抑制対策支援事業」を活用して実施している。これまで青森県深浦町で行った調査では、定置網に入ったブリは箱網の底層を泳ぎ、マグロは表層を泳ぐ頻度が高いことを確認。網の一部を水面下へ下げてマグロを自力で逃避させつつ、ほかの魚は網に残してこれまで通り漁獲する仕組みづくりの検証をスタートした。泉澤水産の定置網漁場で遠隔操作無人探査機(ROV)を用いて行われ、5日には改良型の「分離落とし網」を設置した。[....]