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小型クロマグロ管理順守へ、委員会指示に「罰則」制定

2017年2月17日

 承認を受けず小型クロマグロ(30キロ未満)を漁獲するなどの違反事例が明らかになったことを受け、日本海・九州西広域漁業調整委員会(橋本明彦委員長)は15日、福岡市のTKPガーデンシティで第29回委員会を開き、沿岸クロマグロ漁業の委員会指示違反者への対応と罰則などの処分方針を決めた。従わなかった漁業者は承認が取り消され、1年間承認を受けられない罰則を盛り込んだ。

 処分方針は2段階で、まず委員会が違反などの疑義の報告を受け、必要と認められた場合に会長名で指導文書を出す。それにも従わないか、再度違反をした者に対し罰則を科すことと規定した。

 具体的には、①承認を受けず沿岸クロマグロ漁業を行った②漁業実績の虚偽報告をした③漁獲実績報告をしなかった(1か月以上の報告遅延を含む)-について、委員会が「農林水産大臣命令」(裏付命令)を申請。この命令にも違反した場合は、委員会指示の承認が取り消され、以後1年間、承認を受けられなくなる。処分予定者は、15日以内に委員会へ異議申し立てができる、とした。

 広域委員会の指示にはこれまで罰則が設けられていなかったが、長崎、静岡で未承認による操業違反や虚偽報告などが発覚し、罰則の規定を設けることにした。3月には太平洋の広域調整委員会なども開催されるが、クロマグロは全国管理となっていることから、同様の措置が導入される見通しだ。

 出席した長崎県の漁業関係者や県が、「事態を深刻に受け止めている。職員を各浜に派遣し、指示の徹底を図りたい」と、再発防止を求めた。[....]