小名浜に「水産海洋研究センター」着工、福島県

2018年5月1日

水産海洋研究センターの完成予想図 

 福島県いわき市小名浜にある県水産試験場を機能強化し、環境中の放射性物質に関する研究課題に対応するための能力を今以上に高めた「水産海洋研究センター(仮称)」の起工式が4月中旬、建設予定地で行われた。県では総事業費約20億円を投じる予定で、2019年秋ごろの開所を目指す。
 旧水産試験場の建物は老朽化が進んでいた。東日本大震災後は、水産物の放射性物質への影響なども新たな研究課題として加わったことで、研究スペースの狭隘(あい)化という課題に直面。県は、専用の放射性物質の研究棟などを備えた新拠点を計画し、旧水産試験場の解体を待って、着工した
 従来の海洋環境・海況予測・漁場形成予測、ウニ・アワビ漁業や沖合漁業などの支援に関する研究、ほかの分野と連携した新技術開発・成果の情報発信に加えて、環境中の放射性物質の移行の解明なども進める。県内の研究者だけでなく、国から派遣された研究者のスペースも確保していく予定という。
 一方震災で壊滅した大熊町の県水産種苗研究所の後継として相馬市と新地町にまたがる地域に建設を進めていた「水産資源研究所(仮称)」の本体施設がほぼ完成。今年6月から、相馬共同火力発電㈱新地発電所からの温排水の取水を必要としない部分から、供用を始める。[....]