定置網からマグロ逃がす、海洋大など混獲防止技術開発

2018年3月8日

 太平洋クロマグロ管理で、定置網にクロマグロが混獲される最大の難題に突破口を開こうと、東京海洋大学と水産研究・教育機構、青森県産業技術センター、㈱ホリエイ(青森県深浦町)と共同で、定置網に入網したクロマグロ小型魚の選別・放流技術の開発に取り組んでいるが、金庫網で魚種選別できる可能性が紹介されたことが7日に同大学で行われた説明会で明らかになり期待を集めた。

 4者は選別網による「サイズ選別技術」や金庫網を活用した「魚種選別技術」の研究・開発を進め、超音波発信器を魚に装着させて「ブリは金庫網に入るがクロマグロは入らない」という経験則を科学的に検証。クロマグロの大型魚は選別網で漁獲されたが一方、小型は通過することを突き止めた。

 定置網のいちばん奥に開閉可能な「緊急放流口」を設置。クロマグロ小型魚を追い込んだ場合、「8割以上の魚が生き残ることが分かった」(海洋大学術研究院海洋生物資源学部門の秋山清二准教授)。

 「金庫網」での選別試験では、ブリ、ヒラメ、シイラは金庫網に入ったが、クロマグロ小型魚とサワラは金庫網には入らず、すべて大型円形イケスに残った。これにより、「クロマグロ小型魚と他の魚を『金庫網』で魚種選別できる可能性が示された」(秋山准教授)。定置網で広く使われている「金庫網」で選別試験を実施。ブリなどは金庫網に入ったが、クロマグロ小型魚は入らず、イケスに残った。「クロマグロ小型魚と他の魚を『金庫網』で魚種選別できる可能性が示された」と(秋山准教授)。[....]