始まる!国内最大規模トラウト養殖③/利分け合う連携

2018年1月31日

大峰川流域に造成されたトラウトの中間養魚場

大峰川流域に造成されたトラウトの中間養魚場

 2014年12月15日、㈱オカムラ食品工業、弘前大学食料科学研究所、深浦町による「サーモン養殖実証事業に関する三者連携協定」を締結した。オカムラ食品工業は昨年3月に、深浦町の大峰川流域に当たる黒崎に中間魚育成場を整備。敷地面積は1万3000平方メートル。水槽一基の容量は120立方メートル。8水槽を1水槽群とし、4水槽群を設置した。

 中間養殖場は、日本サーモンファーム㈱の岡村恒一社長が「白神山地の非常によい水。夏場でも水温が15~16度C程度で、大雨が降っても半日程度で濁りが消える」と説明する養殖適地。深浦町の北金ケ沢漁港で行われた試験では、16年11月に魚体600グラム弱の1607尾が養殖され、17年の6月には1329尾が水揚げされた。生存率は83%と、極めて高かった。昨秋にJF竜飛今別漁協に直径25メートルのイケス2基を設置。現在のところ順調に養殖されている。

 フォーラムでは日本サーモンファームの堀内精二専務が「過疎の町で何ができるか。きれいな水、きれいな空気、やさしい人がいる」と、深浦の「強み」を挙げて「自然を生かして、事業を進めたい」と語った。岡村社長は「責任重大と感じ入っている。連携することは、利を分け合うことと理解している。一方だけが得をするのでなく、町が活性化するのを忘れないようにしたい」と宣言した。[....]