太物売れ、米国ウナギに高い関心、鰻輸入組合が総括会

2016年8月26日

今夏の総括・情報交換会であいさつする森山喬二・日本鰻輸入組合長

 日本鰻輸入組合(森山喬司理事長)は24日、都内で「2016夏の総括・情報交換会」を開いた。今夏を含む16鰻年度(15年9月~16年8月)を振り返り今後のウナギ業界動向を展望した。小売販売の主力だったた欧州ウナギの中国産蒲焼が途切れるのを前に、米国ウナギに関心が集まった。

 森山理事長は、活鰻は「台湾産などで過去に例のない値上げはあったものの、国産の出荷遅れから7月は予想外にまとまった」と話す一方、加工鰻は「円高の急激な進行で、例年なら規格外の10キロ25~30尾の太物がよく売れた。西日本がよかった」と、見解を述べた。ただ、国産は活鰻・加工鰻ともかなりの不振。秋には相場の混乱必至との見方が広がっていることを念頭に「産業を保っていけるのか、大きな課題を抱えた年になるのでは」と強い懸念を示した。

 参加した約20人の組合員が意見交換する中で、中国産蒲焼の今後に焦点があたった。

 中国で養殖された欧州ウナギは、シラスウナギの乱獲から絶滅危惧種として09年ワシントン条約(CITES)附属書Ⅱに掲載。EUの禁輸措置を受け、中国による輸出証明書の発行が9月で停止され欧州連合(EU)のシラス由来の欧州ウナギの中国産蒲焼は日本に輸出できなくなる。代替の可能性を秘めた米国ウナギの中国産蒲焼を導入した業者は「業務筋から問題なく買われた」と紹介した。[....]