太平洋クロマグロ沿岸も新管理、超過分後日に差し引き

2017年7月3日

 今年1月から始まったまき網など大臣許可漁業に続き、沿岸漁業の新たな太平洋クロマグロ管理(第3管理期間)が今月1日スタートし、各都道府県などに漁獲枠が割り振られた。
 第3期間は、来年1月に始まる公的な漁獲可能量(TAC)制度への移行を視野に、既存の「ブロック別」管理を「都道府県別」管理に変更。定置の「共同管理」に加え、沿岸の漁船漁業でも「広域管理」を試行する。良好な来遊がみられる中で前期には漁獲枠超過も発生しており、国際約束を守る資源管理を実現できるか、日本にとって試金石となる管理が始まる。
 第3期間の全体枠は、これまで同様大型魚(30キロ以上)が4882トン、小型魚は4007トン。まき網が小型魚枠から500トンを削減。250トンを大型魚枠に移し、250トンを水産庁の留保枠とした。前期は5月末現在で95トンの超過が判明。超過分は第3期から引かれることが決まっており、6月30日までの最終集計を待ち、差し引かれる見通しとなっている。[....]