夢の国産ベニザケ養殖、北水研が身色再現など本格研究

2016年7月14日

釧路庁舎に設置された水槽で飼育される養殖ベニザケ

 これまでほとんど研究知見がなかったベニザケの養殖試験が、水産研究・教育機構北海道区水産研究所の釧路、厚岸庁舎で進められている。ロシア水域でのサケ・マス流し網禁止による道東経済への影響緩和のために措置された水産庁の「養殖魚安定生産・供給技術開発委託事業」として今春から取り組んでおり、成長速度や事業性、ベニザケの特徴である赤い身色が再現できるかどうかが焦点だ。

 養殖に使う種苗は、同研究所が例年行っているふ化放流試験用の種苗として静内さけます事業所で育成していたもの(昨年ふ化)の一部を活用。5月中旬に一尾平均50センチに成長させた約450尾を釧路庁舎に、一尾約30~の4500尾を厚岸庁舎に搬入し、飼育を開始。12月までをめどに成長状況を調べ、将来の道東沿岸での外海養殖の可能性を探る。

 飼育を開始してから約1か月半がたったが、ここまでの成育は順調だ。飼育は5月からせいぜい12月までで終わらせる必要があり、体重は1キロ程度とかなり小ぶりだが、出荷時期が国産の生鮮サケの端境期となることなどを生かしながら、「新たな需要を構築していく必要がある」と話す。[....]