境港ズワイついにケース1万円超え、今季も高値継続か

2016年10月17日

10月中旬に境漁港に揚がったベニズワイガニ。今季も高値安定が続きそう

 ニズワイガニの水揚量が日本一を誇る鳥取県の境漁港(境港市)で今年も9月に漁が解禁、1月が過ぎ価格帯は昨年漁期を踏襲した高値で推移している。9月の平均単価は浜値で一ケース(30キロ)1万円を超えた。カニ類のロシアからの輸入量減が主因と考えられ、加工業者は厳しい状況が続く。
 境漁港に揚がったベニズワイガニは9月が数量532トン、金額1億8000万円、ケース当たりの平均単価が1万113円だった。平成27年漁期(27年9月~28年6月)の8374トン、27億8000万円、ケース当たりの平均単価9960円台から“微増”だが、数年前までの「ケース6000円台」を知る加工会社からは高値安定に「会社の体力がもつか」と焦りの声が挙がる。
 26年末に発効した日ロ間の協定後、ロシアからのカニ輸入量が激減。国産のカニは奪い合いになっている。「庶民のカニ」であるベニズワイガニも、26年漁期(26年9月~27年6月)に平均価格がケース当たり8160円台へと跳ね上がった結果から、同様の影響を受けたようだ。
 ベニズワイガニは棒肉や爪肉、ちらし寿司の具のほか、95%が加工利用される。主力の缶詰製品に加え甲羅を使ったカニグラタンも、年末年始の食卓を彩る水産物として引き合いが強いほか、姿売りの割合も増えてきた。高い需要に対し今漁期の総量上限は9798トンとギャップは埋まらない。[....]