地下水モニタリング9回目を正式値に、豊洲専門家会議

2017年3月22日

会議後報道陣の質問に答え「コントロールは可能」と語る平田座長 
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会議後報道陣の質問に答え「コントロールは可能」と語る平田座長 

 豊洲市場の土壌汚染対策等に関する専門家会議(座長・平田健正放送大学和歌山学習センター所長)の第5回会合が19日、東京・築地市場講堂で開かれた。地下水モニタリング第9回で基準値超えの観測井戸が急増した原因究明のため実施した再調査の結果、ほぼ同じ水準の値を計測したことを受けて、「暫定」だった第9回結果を正式な値とし、継続的監視と制御のための方策を検討することとした。

 1月30日から2月25日まで2回に分けて実施した29か所の再調査(複数機関が担当)で計測できた27か所のうち、9回目との比較は上昇、下降、変化なしが拮(きっ)抗。調査の手順の違いや濁りなどによる影響は認められなかった。専門家会議は、第9回の結果の「暫定」扱いを撤回。平成28年8~9月から揚水を始めた地下水管理システムが、市場用地の地下での地下水の流れを変化させたことが影響した可能性があると示唆した。併せて、A.P.2メートルよりも下部で、地層の間にあった汚染物質を含む地下水が移動したことなどで基準超過状態になったとの推論を公表した。

 会議後に平田座長は「(土壌汚染対策工事が)目標とした数値は達成できてないが、大きく改善はした」と評価。現在の地上部分が「法律のうえでも、実測値でも安全が確保されている。また、地下水は飲料用はもちろん、使用も想定していない」との従来の見解を改めて強調したうえで、基準値超えが確定した地下水でも「浄化機能を備えた地下水管理システムの機能強化などを行えば、コントロール可能と考える。そのためのデータを取る」と語った。[....]