国際海底調査レース、東大などがチームを構成して参戦

2017年2月21日

国際レースに参加する「Team KUROSHIO」のメンバーとAUV

国際レースに参加する「Team KUROSHIO」のメンバーとAUV

 海底を広域に高速で調査する国際レースに、東京大学など7団体で構成する「Team KUROSHIO」の参戦が決定した。将来は一日当たりの調査範囲を現在の50倍にも拡大させる。使用する自律型海中ロボット(AUV)は、水深約1000メートルの海底下に生息するベニズワイガニも鮮明に写すほど精密で、漁業界へのインパクトも大きい。

 英・オランダ系石油会社ロイヤル・ダッチ・シェルがスポンサーで、参戦できる世界21チームが16日に公表された。日本からは同チームのみが参加を決めた。

 9月開催予定のラウンド1は、水深2000メートルの海底で16時間以内に100平方キロメートル以上の地形図を作成し、海底目標物を撮影した写真と合わせ精度を競う。使用する機器は40フィートコンテナサイズ以内に制限され、むやみに台数を増やすことができない。操縦者が海に出てはならず、AUVと洋上中継機(ASV)の完全無人航行型機で競われる。データ提出の期限も短い。

 17日に東京大学で記者会見を開いた共同代表を務める海洋研究開発機構(JAMSTEC)中谷武志技術研究員は、「この条件をクリアすることだけでも大変」と、レベルの高さを語った。

 中谷共同代表は「仮定の話」と前置きしたうえで、条件をクリアしたシステム10セットを現実的な年間90日で稼働させると、「日本の排他的経済水域(EEZ)を10年間でカバーできる」と、同レースの波及効果をPRした。[....]