味のクエ×成長のタマカイで「クエタマ」、近畿大が新魚

2016年12月21日

近畿大学が開発に成功した新魚種「クエタマ」

 近畿大学水産研究所は、かねて研究を進めていた「クエ」と、同じハタ類の「タマカイ」を交配した「クエタマ」の開発に成功したと発表した。高級魚クエの淡泊で上品な味わいと、タマカイの成長の早さを併せもち、将来有望な新たな養殖魚種として期待が寄せられている。新魚種の普及を図るため、20日から来年2月上旬まで、同大学直営の養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」で、クエタマを使った新メニューを提供している。

 同研究所は昭和63年、クエの人工ふ化に世界で初めて成功し、完全養殖にも成功した。タマカイはインド洋からハワイの太平洋に生息し、東アジアから東南アジアでは高級魚として知られるハタ類で最大の魚。近年の乱獲で減少していることから同研究所は育成に挑戦。さらにクエのおいしさとタマカイの成長の早さを併せもつハイブリッドの養殖種開発へ、マレーシアで養成されたタマカイから採取した精子と、同研究所奄美実験場で養成したクエを用いて平成26年から交配と育成に着手。今年10月の時点でクエの3・8倍の成長を達成した。

 大阪・梅田と東京・銀座の同大学直営店で薄造り(800円)やガーリックオイル焼き(950円)、オイスターソース炒め(同)などを提供し、新しい養殖魚種「タマカイ」を広く一般にPRする。[....]