[1025]北太平洋漁業委員会(NPFC)第2回委員会会合について

2017年1月18日

 昨年8月24日から26日まで、東京・有明において北太平洋漁業委員会(NPFC)第2回委員会会合が開催されました。NPFCは、北太平洋公海における漁業資源の長期的な保存および持続可能な利用の確保などを目的とする地域漁業管理機関で、対象とする漁業資源は、サンマ、サバ類、クサカリツボダイ、アカイカなど(マグロ類、サケ・マスなど他の条約の対象資源は対象外)です。

 会合には、日本、カナダ、ロシア、中国、韓国、台湾が参加し、この他に米国などがオブザーバーとして参加しました。主な会合結果は以下のとおりです。

1.違法漁船対策
 近年、北太平洋公海において、中国の船名偽装船やNPFC非登録船が確認されていることから、我が国からNPFC関係国などに対し、この情報を共有すると共に、中国側に対し、違法漁船の根絶を要求しました。さらに我が国より、NPFCにおけるIUU(違法・無報告・無規制)漁船リストの作成手続と、同リストに掲載された漁船の入港禁止などを定めた保存管理措置を提案し、これが採択されました。
2.マサバの保存管理
 近年、我が国排他的経済水域に隣接する北太平洋公海において、中国漁船によるマサバの漁獲が急増していることを受け、我が国の提案により、
1 マサバ資源の科学的な分析などを目的としたワークショップの開催
2 可能な限り早期に資源評価を完了させ、それまでの間、北太平洋公海でマサバを漁獲する許可漁船の隻数を増加させないことを推奨する措置
3 公海で操業するマサバ漁船へのVMS(漁船位置衛星監視装置)の義務づけ
―の3点が採択されました。
3.サンマの保存管理措置の遵守状況
 一昨年9月の第1回委員会会合において、今年に行われる資源評価に基づき、新たな保存管理措置がとられるまでの間、漁船の許可隻数の急激な増加を抑制するという保存管理措置が採択されました。
 今回会合において、その遵守状況について確認されるとともに、資源評価を完了するための科学的なワークショップを開催することが決定されました。今後、できるだけ早期に、科学的な資源評価に基づく保存管理措置が採択されるよう、引き続き議論を主導していく考えです。

(水産庁国際課)