[1064]北太平洋漁業委員会(NPFC)第4回年次会合の結果から

2018年12月6日

 去る7月3日から5日まで、東京(品川)において、北太平洋漁業委員会(NPFC)第4回年次会合が開催されました。NPFCは、北太平洋公海における漁業資源の長期的な保存及び持続可能な利用の確保等を目的とする地域漁業管理機関で、サンマ、サバ類、クサカリツボダイ等を管理の対象としています。(まぐろ類、さけ・ますなど、他の条約の対象資源は対象外)
 会合には、日本、カナダ、ロシア、中国、韓国、台湾、米国、バヌアツが参加しました。
(1)サンマの資源管理措置
 昨年は「北太平洋公海域における許可漁船の隻数の増加を禁止」が合意されましたが、漁獲上限の設定については、中国等の反対により合意されませんでした。
 今年は公海水域と200海里水域に分けて数量管理を行っていく枠組みの合意を目指しましたが、中国とバヌアツが時期尚早として反対し、継続審議となりました。しかし、他のメンバーが上記の方向性を支持し、数量管理の導入に向け一定の前進がありました。
 また、今年の科学委員会では資源評価に合意できませんでしたが、来年は一致した見解を得るべく科学的な作業を進めることで合意しました。この他、洋上投棄の禁止や、小型魚の漁獲抑制の推奨等の管理措置が追加されました。
(2マサバの資源管理措置
 本年の会合では、資源評価を可能な限り早期に完了するため、科学的な検討を進めることが確認されました。
(3)IUU(違法・無報告・無規制)漁船対策
 昨年、23隻のIUU漁船リスト(いわゆるブラックリスト)が採択され、本年は新たに4隻の漁船が追加されました。また、今年はNPFCの公海乗船検査制度およびその実施細則が整備され、漁業取締船が自国以外の船籍の漁船を検査することが可能になりました。
(4)底魚類の資源管理措置
 天皇海山海域のクサカリツボダイについて、資源の悪化が懸念されています。今年は、我が国の提案をもとに、当面はクサカリツボダイの漁獲量を近年の半分の水準に抑制しつつ、モニタリングにより資源状況が良好と判明した時点で漁獲の増加を認めるなどの資源管理措置が合意されました。
(水産庁国際課)

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