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[1042]北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)第25回年次会議の結果について

2017年10月11日

 北太平洋のサケ・マス資源の保存を目的として、北緯33度以北の公海でのサケ・マス漁業の禁止を主な内容とした「北太平洋における溯河性魚類の系群の保存のための条約」が1993年2月16日に発効し、我が国のほか、アメリカ、カナダ、ロシア、韓国が、この条約に加盟しています。今年の第25回年次会議は、5月15日から19日まで、カナダのヴィクトリア市で開催されました。

 年次会議では、条約水域を回遊するサケ・マス類を不当に漁獲する漁船への取締手法やその資源状況などについて議論しています。取締分野の会議では、2016年における加盟各国のサケ・マス違法操業の取締実績報告が行われました。
 加盟国の取締活動は取締船で200日以上、航空機で540時間以上実施され、これらの監視活動の結果として、我が国水産庁の取締船及びアメリカの沿岸警備隊の航空機により、2隻の不当にサケ・マス操業を行っていることを疑われる漁船が目視されたことが報告されました。我が国の取締船が発見した当該漁船は、中国国旗を掲げていたことなどから、外交ルートを通じて中国政府に通報を行っています。

 科学調査分野の会議では、加盟国の指導的立場にあるサケ・マス研究者が公海とその隣接水域における太平洋サケ・マス及びスチールヘッドに関する漁獲状況や調査計画について報告し議論されました。

 2016年の暫定的な北太平洋サケ・マスの漁獲量は、85万トン(4.395億尾)でした。その内訳をみると、カラフトマスが全漁獲量の最も大きな割合(重量比で41%)を占め、シロザケ(33%)、ベニザケ(21%)と続きました。ギンザケは漁獲量の3%、マスノスケは1%、サクラマス及びスチールヘッドはそれぞれ1%未満でした。

 2017年には、アラスカ湾、ベーリング海、北西及び中央北部太平洋、オホーツク海におけるサケ・マスの調査が計画されており、種類ごとの豊度、回遊、分布、成長などの条件を調べる予定です。

 なお、今回の年次会議の中で委員会発足の25周年記念式典が開催され、開催地のカナダ政府や州政府代表者等による挨拶に加え、NPAFC初代議長などによる、北太平洋のサケ・マス資源の保存・管理を目的とした取締活動及び科学調査における国際協力の重要性及び将来に向けた発展に関する基調講演が行われました。

 次回の第26回年次会議は、ロシアのハバロフスク市において開催される予定です。

(水産庁国際課)