刺身マグロ需給28万トン、震災後初の30万割れ

2018年4月9日

 水産庁は5日、2月20日に開かれた2017年度第4回まぐろ需給協議会(座長・婁小波東京海洋大学教授)によるマグロ需給を発表した。それによると、17年の刺身向けマグロの年間供給量は28万トンの見込みで、東日本大震災が起きた11年以来、初めて30万トンを割った。赤身の主力であるメバチの不足が響いたとみられる。
 供給量は生産が前年比2%減にとどまったが、輸入量が13%減少。特に輸入の生鮮物は25%減、冷凍物は11%減と、いずれもメバチの搬入が落ち込んだ。18年1~3月は前年と比べ、生産量は「やや減少」、輸入量は「横ばい」、供給量全体は「やや減少」、卸売価格は「やや強含み」の見通し。
 出席者によると、日本船の漁獲は、西経漁場で一日1トン前後と不漁で、インド洋はモザンビークで1~1・5トンの漁獲。大西洋南側を操業する船も1トン未満の日が続き、中部大西洋では1・3トン程度にとどまる。外国船は西経漁場でさらに悪く、一日0・5トン程度と非常に少ない。
 供給量の減少から価格は全体的に強含み。赤身はメバチ、キハダいずれも、昨年に続き高水準。
 消費は、冷凍ビンナガが売れたほか、国産養殖クロマグロを中心に養殖物が高価格で売れている。[....]