初ガツオ過去5年上回る、水産機構が紀南ルート初の予測

2018年2月5日

 水産研究・教育機構(宮原正典理事長)は2日、今年春(3~5月)に太平洋沿岸(高知-三重)へ来遊するカツオは、昨年および過去5年平均(2012~16年)を上回る可能性が高いと発表した。カツオ春漁の来遊予測を出すのは初めて。
 カツオの日本への来遊にはいくつかのルートがあることが分かっているが、今回、予測の対象としたのは、高知から三重に来遊する「九州・パラオ海嶺ルート」(紀南ルート)。水産機構の国際水産資源研究所と中央水産研究所が昨年から今年にかけて、産卵に適した表面水温24度C以上の海域の分布が広く、カツオの成長に適した水温分布が続いたことに加え、来遊ルートに北上を阻害する要因もみられないことなどを総合し、「昨年および過去5年を上回る来遊になる」と予測した。
 ただし、国際水産資源研究所のかつおグループは「黒潮大蛇行の影響がどう出るか、まだ不明な点もある」としている。
 今回の紀南ルート以外にも伊豆・小笠原ルートなどがあるが、来遊メカニズムが異なるために今回は予測の対象にはなっていない。水産機構は「予測海域拡大は今後検討していきたい」と話している。[....]