[1034]全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)第91回特別介護の結果について

2017年3月31日

 2月7日から10日まで、米国のラホヤにおいて、全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)第91回特別会合が開催されました。IATTCは、東部太平洋のカツオ・マグロ類資源の持続的利用を目的とする地域漁業管理機関です。

 会合には日本、韓国、中国、米国、メキシコほか中南米諸国、EU、台湾など19のメンバー、その他協力的非加盟国などが参加しました。

 今回の会合は、委員会にとって緊急を要する事項であるメバチ・キハダ保存管理措置について議論するために開催されたものです。メバチ・キハダ保存管理措置は2016年に終了しました。

 17年以降の保存管理措置について、これまで2回(16年6月の年次会合、同10月の再開会合)議論が行われたものの、複数ある提案の一本化すらできない状況にありました。科学事務局は、メバチ・キハダとも資源は乱獲状態にあると評価し、まき網漁業禁漁日数の拡大(62日→87日;資源別には、必要な追加日数としてメバチで17日、キハダで25日)を勧告するとともに、キハダ資源の回復に効果的な措置は、禁漁期間延長のみとの分析結果を追加で委員会に提示しました。

 これに対し、大半のまき網漁業メンバーは、規制強化の必要性には同調するものの、社会経済的影響が甚大であることを理由に禁漁日数の拡大には反対しました。今回の会合においても、米国提案、コロンビア・エクアドル共同提案を中心に議論が行われたものの、今回も一本化することにすら失敗しました。
 これを受け、議長は、17年は前年措置の単純延長とすることを示唆したものの、米国およびEUは委員会の責務を果たしていないことになるとして懸念を示しました。ここにおいて、我が方より、緊急的な措置として、

 禁漁期間を含め、
1 前年措置の1年継続を基本
2 新たにまき網漁業に総漁獲上限(メバチおよびキハダの合計で13年-15年の平均)を導入
3 レビュー規定について、資源評価結果を踏まえ年次会合でレビューする
―との前年措置の記載から、資源評価結果を踏まえ年次会合でまき網漁業禁漁期間の相当な拡大または同等の措置の導入を含む更なる措置を導入するとの記載に変更、を内容とする措置を提案しました。
 最終日、日本提案を基に提案が行われ、②について、エクアドルおよびペルーが自国漁業への影響を理由に反対したため、上限を漁法別(FAD、イルカ巻き)とし、素群れ操業については漁獲上限なしとなった以外は、提案どおりで採択されました。東部太平洋において日本漁船にとり最も重要な魚種はメバチです。
 メバチを最も漁獲し、かつ小型魚を多獲するFAD操業に現状ベースでの漁獲上限を設定できたことから同資源の回復へ相応に貢献するものと考えられます。
(水産庁国際課)

海外漁業情報は農林放送事業団のホームページでも掲載しています。
http://www.agriworld.or.jp/agriworld1/kaigai/index.html