[1021]全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)第90回会合(年次会合)の結果について

2016年8月25日

 去る6月27日から7月1日まで、米国のラホヤにおいて、全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)第90回会合(年次会合)が開催されました。IATTCは、東部太平洋のカツオ・マグロ類資源の持続的利用を目的とする地域漁業管理機関です。

 全体として、太平洋クロマグロ保存管理措置、メバチ・キハダ保存管理措置をはじめ、重要事項の大半が合意に至らなかったことから、会合を中断、本年10月に再開して議論を継続することとなりました。

 会合には日本、韓国、中国、米国、メキシコほか中南米諸国、EU、台湾などの20の国・地域、その他協力的非加盟国などが参加しました。
 主な会合結果は以下のとおりです。

 1.太平洋クロマグロ
 (1)2017年以降の措置
 米国提案の①長期的な管理目標導入に向けたスケジュール設定②商業漁業漁獲上限及び遊漁管理については現行措置の2年延長及びメキシコ提案の現行措置の2年延長-が議論されたものの、合意に至らず再開会合に持ち越しとなりました。
 我が方からは、①本年3月の北太平洋まぐろ類国際科学小委員会(ISC)の結果を見ても、現在の資源管理措置が暫定回復目標への資源回復に向けて期待された進展を生んでいることは明らかである②従って、ISCの資源評価に基づき科学事務局が勧告した現行措置の2年継続は支持する③他方、長期的管理目標については、本年9月に開催されるWCPFC北小委員会に向け国内関係者と議論中であるため、現時点では合意できない旨主張を行いました。

 (2)WCPFC北小委員会との合同作業部会
 昨年のWCPFC北小委員会において、太平洋全域でのクロマグロの適切な管理に向けた効果的な取組を目指し、IATTCに対して合同作業部会の開催を働きかけることが合意されていましたが、今回の会合においてこれが承認されました。
 作業部会は本年のWCPFC北小委員会(8月29日~9月2日、福岡で開催)期間中に開催されます。

 2.メバチ・キハダ・カツオ
 2017年以降の措置について、科学事務局はまき網漁業禁漁日数増加(62日→87日)を勧告していましたが、まき網漁業メンバーが社会的な影響が大きいとして反対、同じく科学事務局が準備した代替措置についても多くのメンバーが分析に時間を要すると主張したことから結論に達せず、再開会合に持ち越しとなりました。

 3.その他
 事務局長選挙が行われ、現職のコンペアン博士(メキシコ)が選出されました。また次回の年次会合は、2017年7月頃にバヌアツ共和国で開催されることが合意されました。

海外漁業情報は農林放送事業団のホームページでも掲載しています。
http://www.agriworld.or.jp/agriworld1/kaigai/index.htm
(水産庁国際課)