[1023]全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)第90回会合(年次会合、再開会合)の結果について

2016年12月2日

 去る8月29日から9月2日まで福岡県福岡市において、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第12回北小委員会が開催されました。また、今回は、太平洋全域における太平洋クロマグロの効果的な取組を目指して、WCPFC北小委員会と全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)の合同作業部会が北小委員会に併せて実施されました。主な会合結果は以下のとおりです。
 1.太平洋クロマグロ
 本件については合同作業部会で行われた議論の結果が北小委員会で承認されました。項目毎の議論の結果は以下のとおりです。
 (1)資源評価結果に基づく現行措置のレビュー
 北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)の資源評価結果などを踏まえて現行措置のレビューを行った結果、現行措置を改正し①小型魚漁獲上限から大型魚漁獲上限への振替を可能とする規定の追加②養殖について監視とデータ収集の強化などを組み込むこととされました。
 (2)長期管理方策の検討
 長期管理目標設定の考え方として、資源の特性や漁業実態などを踏まえ、最大持続生産量(MSY)が条約の目的であることを認識しつつ、中間目標を立て段階的に資源を回復させることとなりました。また、2030年までの次期中間目標(現行の暫定回復目標は2024年までのもの)を来年の北小委員会で作成することとなりました。
 この他、限界管理基準値や漁獲管理ルールについては、来年の北小委員会で継続的に議論を行うこととなりました。これらについては現行措置の改正に組み込まれます。また、次期中間目標作成に必要となる科学的な検討をISCに依頼すること、その結果をふまえて議論を行うための関係者会合を来年春に日本で開催することが決定されました。
 (3)緊急ルールの作成
 加入量の著しい低下が発生した場合に緊急的に発動する措置(緊急ルール)に関する提案を我が国から行っていたものの、決定には至らず、来年の合意に向け、継続して議論することとなりました。
 (4)漁獲証明制度の検討
 我が方より、技術的側面を議論するための作業部会開催を提案したものの、決定に至らず、議論を継続することとなりました。
 2.北太平洋ビンナガ・北太平洋メカジキ
 具体的な提案が出されなかったこともあり、議論は行われませんでした。
 3.その他
 2017年の北小委員会は韓国で開催されることが決定されました。

(水産庁国際課)