全灯LEDも遜色なし、68八幡丸アカイカ釣りで実証

2016年8月31日

第68八幡丸のイカ釣り操業風景。青いパネルが水冷式LED灯

 船上集魚灯を全灯LED集魚灯にした中型イカ釣り漁船が、北部太平洋漁場で今夏期のアカイカ操業を行い、従来のメタルハライド放電灯による昨年漁期と同様の漁獲成績を収めた。比較すると燃油総使用量を2割近く削減し、漁灯の破損もない。現在は日本海でスルメイカ漁にあたっており、1年をかけ漁獲状況や収益性を確認する。

 八戸の第68八幡丸(八幡丸漁業生産組合、184トン)。すべてのメタハラ灯を、東京貿易グループのティービーアイ製LED灯に置き換え、5月14日に八戸港を出港、7月24日までの72日間・55日操業に挑んだ。その結果、漁獲量は昨年同漁期同様で、出漁船間での成績順位も、昨年通期と変わらなかった。テ社によると、僚船と一定の距離を保てたこともあり魚群がメタハラ灯に引っ張られることはなく、誘集効果は落ちなかった。メタハラ灯との大きな違いは、大漁・低調の偏差が少なく安定して獲り続けられたこと。凍結加工と合わせ「作業の平準化ができた」との報告を受けた。

 期間中の燃油総使用量は昨年同漁期比の82%。LED灯の燃油使用量に限れば、「計算上でメタハラ灯の3割に抑えられる」(担当者)。熱をもたないため波をかぶり、漁灯が破損することもなかった。

 LED灯の利用はサンマで大きく普及しているが、イカは国や県を主体に試験が進められている[....]