入出庫作業を全自動化、「鮮度保持施設」が女川に完成

2016年10月13日

本格稼働を開始した女川水産加工協同組合の「水産物鮮度保持施設」

 女川水産加工協同組合(鈴木忠吉組合長)が宮城県女川町の鷲神浜地区に建設していた「水産物鮮度保持施設」が完成し、今月から本格稼働を開始した。東日本大震災による全壊被害に対応して、旧施設にあった冷蔵庫と凍結庫を最新鋭化して再建。入出庫作業の全自動化などを通じて品温の安定、省人・省力化、省コスト化を実現した。“さかなの町”女川の復活には保管施設の拡充が欠かせないだけに、関係者は「機能をフル活用し、地域復興を加速させたい」と意気込んでいる。

当初は旧施設があった石浜地区での再建を検討したが、沈下した地盤の復旧に時間を要することが判明。先行して整備された鷲神浜地区に移転・再建することを決めた。水産庁と町の水産業共同利用施設復旧整備事業を活用し、昨年2月に着工。先月中旬に完成した。総事業費は14億1200万円。

 敷地面積3325平方メートル、延べ床面積1684平方メートルの鉄骨2階建て。冷凍庫と凍結庫を備え、それぞれマイナス30度Cで2520トンの保管、マイナス40度Cで一度に12トンの凍結が可能。

 最大の特徴は入出庫作業の自動化。管理室のコンピューター操作だけで、あらゆる荷物を好きな場所に出し入れできるシステム。庫内には1トンのパレットが収容できる専用棚を延べ2520設け、各棚と入り口までとをレールでつないだ。入出庫作業のスピードアップも実現した。[....]