[1011]中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第12回年次会合の結果から

2016年3月24日

 今回は昨年末の12月3日から8日までインドネシア共和国のバリ島において開催された中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第12回年次会合の結果についてお伝えいたします。

 まず、太平洋クロマグロの保存管理措置については昨年9月に開催された北小委員会で作成された加入量が著しく低下した場合に緊急的に講ずる措置を2016年に決定するとの勧告案が採択されました。

 また、カツオ資源の長期管理目標については現在、初期資源量(漁業が無いと仮定した場合の資源量)の48%まで減少しているカツオ資源の回復のため、

 ①初期資源量の50%まで回復させることを当面の目標とする。
 ②この目標は、遅くとも2019年までに見直され、それ以降も適宜見直される。
 ③見直しに際しては、日本近海への来遊状況等に関する科学小委員会の勧告が考慮される。
―などを内容とする保存管理措置が採択されました。

 熱帯マグロ(メバチ・キハダ・カツオ)の保存管理措置については、特にメバチについて資源・漁獲レベルとも乱獲状態にあるとの資源評価結果を踏まえ、2013年の第10回年次会合において、

 ①熱帯水域で操業するまき網漁業については、小型魚を多く漁獲してしまう集魚装置の使用の段階的な規制強化、2017年からは公海における集魚装置使用の原則禁止、島嶼国以外のメンバーの保有する隻数凍結。
 ②はえ縄漁業については、メバチ漁獲量の段階的削減。

 などを内容とする保存管理措置が採択されたところです。

 今回の会合においては、措置の改訂が議論されましたが合意に至らず、現行措置が継続することとなりました。そのほか海鳥に関する保存管理措置が改正され、北緯23度以北水域において全長24メートル未満の小型はえ縄漁船にも混獲回避漁具の使用が義務付けられることになりました。

 また、非推奨行為、放流手法候補等で構成されるまき網のジンベイザメ放流ガイドラインが採択されました。次回の年次会合は、今年12月にフィジーのナンディで開催される予定です。

(水産庁国際課)