[1030]中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPEC)第13回年次会合の結果について

2017年2月23日

 昨年12月5日から9日まで、フィジー共和国のナンディにおいて中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第13回年次会合が開催されました。主な結果は以下のとおりです。

 ◎熱帯マグロの保存管理措置
 現行の保存管理措置の継続を基本に、2017年に実施される公海周年FAD禁漁の適用除外を受けるメンバーは、適用除外条件であったメバチ漁獲の削減を2017年の操業にも適用させることが決定されました。現行の保存管理措置の概要は以下のとおりです。

 (1)まき網(熱帯水域)
 ・小型魚を多く漁獲する集魚装置(FAD)を用いた操業の段階的な規制強化
 2014-2016年:FAD操業禁止3か月+FAD操業禁止の1か月延長又は同等のFAD操業回数制限
 2017年:2015年、2016年の措置に加え、公海周年FAD操業禁止
 ・島嶼国メンバー以外は隻数を凍結

 (2)はえ縄
 ・メバチの漁獲量を2001-2004年の平均値から40%削減(2014年から段階的に実施)。
 ◎太平洋クロマグロの保存管理措置
 昨年9月に開催された北小委員会の合意事項が採択されました。北小委員会の合意事項は以下の通りです。
 ・現行措置において、小型魚の枠から大型魚の枠へ振り替えることが可能とされました。
 ・養殖活動について、データ収集を強化することとされました。
 ・長期管理方策について、2030年までの次期中間目標(現行の中間目標は2024年までのもの)を、次回北小委員会で作成することとされました。
 また、そのために必要となる科学的な検討を行い、その結果を議論するための関係者会合を、翌年春に日本で開催することとされました。加えて、WCPFCから北小委員会に対し、次回年次会合での採択を目指して、
1 遅くとも2034年までに初期資源量の20%まで資源を回復させる保存管理措置、
2 「緊急ルール」(加入量の著しい低下が発生した場合に緊急的に発動する措置)を策定すべきとの示唆を十分に考慮するよう要請がありました。
 また、これらの検討のために、ISC(北太平洋まぐろ類国際科学小委員会)に対し、「加入量の著しい低下」と「低下に伴うリスク」を定義するよう要求しました。

 ◎その他
 オブザーバーの安全確保を目的として、転落時や危害に遭った場合に漁船や漁船の旗国が取るべき行動を規定した保存管理措置が採択されました。
 次回の年次会合は、今年12月にフィリピンで開催される予定です。(水産庁国際課)