中国漁船急増、道東・三陸沖公海に288隻水産庁視認

2017年1月26日

道東・三陸沖の中国船視認状況(平成28年)

 水産庁は24日、平成28年の外国漁船取り締まり実績の記者会見で、日本の排他的経済水域(EEZ)に隣接する道東・三陸沖の太平洋(公海)でサバを対象とした中国漁船が急増している現状を正式に発表した。同水域で昨年に水産庁の取締船が視認した中国漁船の数は288隻で前年の約1・5倍に増加。そのうち約4分の1に当たる67隻が、北太平洋漁業委員会(NPFC)に正式登録されていないIUU(違法・無報告・無規制)漁船だったという。

 水産経済新聞は昨年12月28日付で12月16日現在の中国漁船の急増ぶりを紹介しているが、視認された中国漁船の数に変化はなかった。会見した水産庁指導監督室の廣野淳室長によると、増加したのは1000トン級の灯光敷網漁船。船上の集魚灯と水中灯で魚を集め船尾から投網し漁獲、前年の28隻から68隻となり、そのうちIUU船は33隻を占めている。太平洋での操業を念頭に、この1、2新船されたとみられ、サバとみられる魚を漁獲している様子が視認されている。

 右舷と左舷で船名が異なるほか、日替わりで船名が書き換えられている船や明らかに形状からして異なる船ながら同一の船名をもつ船が7組(14隻)、日本の国旗を掲げた船なども確認され、IUU漁船の違法操業も前年同様続いていることがわかる。

 28年の日本EEZ内における外国漁船の違法操業の取り締まり、立ち入り検査数86件(前年111件)、拿(だ)捕6件(12件)、カニかごなどの違法設置漁具の押収14件(21件)。[....]