中トロ供給増で値頃感、150円差ミナミと養殖クロマグロ

2016年10月20日

 人気寿司種の中トロ。近年はミナミマグロや大西洋クロマグロの増枠で価格が下がり、回転寿司で扱える商材とし選択肢を広げている。ミナミマグロは2018年から3年間、さらなるTAC(総漁獲可能量)の増枠が決定。将来、中トロの商材争いがさらに激化しそうだ。

 回転寿司の中トロ商材の主流は、豪州産の冷凍養殖ミナミマグロだが、価格によっては冷凍のメキシコ産蓄養クロマグロと競合する。扱いの分かれ目は、池出し価格(キロ当たり)に150円の差があるかどうかだ。一つの指標とされ、仮に差がなければ、「クロマグロ(本マグロ)の中トロ」とうたえるメキシコ産蓄養クロマグロが有利。しかし、「価格が強みの冷凍養殖ミナミマグロが、冷凍メキシコ産蓄養クロマグロより150円以上安くなれば、ミナミマグロを扱う業者が増える」(市場関係者)。

 今年の池出し価格は、冷養ミナミが1150円程度、冷凍メキシコ蓄養クロマグロが1250円程度。価格差は100円にとどまり、一皿当たり数十円高くなっても、“クロマグロ”のネームバリューをもつメキシコ産蓄養クロマグロを選ぶ業者が残る状況に変わりない。

 ただ、ミナミマグロは18年から増枠が決定し、養殖の盛んな豪州の割当も増加する。供給が増えれば養殖ミナミの価格は下落し勢いが増してくる可能性もある。トロ商材の選択判断に影響は必至だ。[....]