世界の漁業・養殖生産2億トン時代、FAO2015年

2017年3月13日

 2015年の世界の漁業・養殖業生産量は、前年を3・3%上回る1億9970万トンで、2億トンに王手をかけた。国連食糧農業機関(FAO)が10日、発表した。天然の水産物を対象とした漁業生産量が1・5%増と足踏みを続ける中で、養殖は4・9%増加。日本は漁業生産で前年の6位から7位にランクを落としたが、養殖は前年の11位から10位にランクを上げた。
 漁業と養殖を合わせた15年の生産量は、中国、インドネシア、インドが前年順位をキープ。対前年比で中国は4・3%、インドネシアは6・4%、インドは2・2%と伸ばした。トップ3か国は、いずれも養殖が伸長。中国は前年から4・7%増、インドネシアも8・9%増と養殖が牽(けん)引。
 天然の水産物を対象とした漁業生産をみると、上位の国がいずれも1、2%の低成長になっている中で、ペルーが対前年比34・4%の増加。アンチョビが不漁から脱し漁獲が大きく増えたことが要因とみられる。インドは漁業生産が前年を下回り、3位に米国が浮上した。ロシアは前年の5位からペルーに抜かれ順位を1つ落としたが、生産量は4・6%増えている。
 養殖の生産量は、対前年の伸び率はインドネシアの8・9%増に次いで日本が8・0%増と高い伸び率となり、順位も前年の11位から10位に1ランク上げた。
 魚種別では、アンチョビが前年から漁獲量を4割近く増やしたことでスケソウを抜いて1位に返り咲いた。3位のカツオは前年を5・5%下回り、大西洋ニシンも7・5%減という結果となった。[....]