下りウナギ禁漁に、ナマズ代替を-鰻資源でシンポ

2016年7月13日

大勢の人が集まり、「品格あるウナギ消費」の訴えに耳を傾けた

 東アジア鰻資源協議会日本支部は9日、東京・文京区の東京大学弥生講堂でシンポジウム「うな丼の未来Ⅳ 丑の日のあり方を考える」を開催した。支部会長を務める日本大学生物資源学部の塚本勝巳教授が基調講演「学者がすすめる究極のうなぎ保全法」で「下りウナギの禁漁に力を入れるべきだ」と強調するとともに、消費者には、丑の日だけに偏らずに食べる「品格」を求めた。

 塚本教授は「マグロと比べて管理が難しいのは、川などで生活する生態のゆえに誰でも簡単に獲れ、監視が難しい点にある」と指摘。産卵に向かう下りウナギの耳石を調べると、川から降下するウナギは16%程度と少なく、「保全すべきは、淡水域ではなく河口域や沿岸域にいるウナギだ」と述べた。

 また、ウナギ食をハレの日の食べ物に戻すことや、土用丑の日に消費が集中する偏りをならすため、来場者に「鰻喰ひの品格」という表現で消費行動について見直しを求めた。近畿大学世界経済研究所の有路昌彦教授の「ウナギ味のナマズで守るウナギ」も注目を集めた。蒲焼商や小売業者の代表を交えた総合討論では「土用丑の日の本来の意味を見直すべきだと」の意見が出された。[....]