三陸ワカメ初入札昨年の3割高、ボイルキロ859円

2017年2月13日

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高値発進となった初入札、新物ワカメを手に取り出来栄えを確かめる買受人。

 「三陸わかめ」のブランドで知られる宮城県産ワカメの平成29年初入札会が9日、全国のトップを切って気仙沼市内のJFみやぎわかめ流通センター開催された。上場量はシケで大きく落ち込んだ昨年から持ち直し平年並みの水準にまで回復。しかし主産地・岩手の減産見通しもあり昨年来の品薄感を払拭(しょく)するには至らず、主力のボイル品の平均落札価格は前年比29%高のキロ859円。生産者も「予想以上の高値。うれしいが末端に通るか心配」と戸惑い交じりのスタートとなった。
 会場には北部地区の内湾で生産されたボイル品72トン(前年35トン)、干品0・08トン(0・11トン)が上場された。秋の種付け時から若干の高水温、降雨の少なさを反映した栄養塩不足にあったものの、12月に入って大きく改善。成長が順調に進んだうえ、昨シーズン多発したシケによる芽落ち被害も皆無に等しく、ボイル品の上場量は「ほぼ見込み通りの水準」(JFみやぎ)に達した。
 品質についても、一部に虫食いによる傷物があったものの、大半は「色、厚み、香り、どれも素晴らしい」と高評価。全国から集まった大勢の買受人も笑顔を見せる出来だった。
 越年在庫の少なさ、昨年の台風被害に伴う主産地・岩手の減産見通しもあり、手当て買いの動きが続出。周囲の見立てを上回る高値での応札が相次ぎだ。JFみやぎは「高値も度が過ぎると消費が鈍り、結局は生産者も打撃を受ける。価格安定のため、良品の安定上場に力を尽くしたい」としている。[....]