[1039]ロシア水域におけるイカ釣り漁船の操業上の注意について

2017年8月23日

 昨年末の11月28日から12月2日まで、日ロ漁業委員会第33回会議が東京で開催され、2017年におけるロシア水域での日本漁船に対する漁獲割当量、操業水域などが決定いたしました。

 イカ釣り漁船の漁獲割当量は太平洋側のⅡ-2区が20トン、日本海側のⅤ区は6250トン、合計で6270トンとなりました。操業隻数は中型船40隻、大型船1隻の合計41隻となり、昨年より中型船が4隻少ない隻数となりました。

 漁業者の皆さまから要望のありましたチェックポイント東の12の位置を使いやすい北への移設については、新たに東の15、位置は北緯44度00分、東経138度20分を恒常的に使用するポイントとして新設が認められました。従来の東の12はそのまま存続となりました。

 イカ釣り漁船のチェックポイント通過に関する通報時間について、24時間前通報から12時間前通報に変更されました。12時間前通報に緩和されましたが、従来通り24時間程度の余裕を持って送信すれば、変更等の場合の対応がスムーズになります。

 VMSについては、アルゴスの使用はできなくなり、インマルサット-ミニCでの対応を義務づけられました。7月1日以降の操業からデジタル秤(はかり)1台の搭載が必須となりました。

 一方で、従来から使用しているアナログ秤と併用することは可能で、アナログ秤での計測値を操業日誌に記載する数値として使用しても問題ありません。

 チェックポイントには、全国いか釣り漁業協会が用船した監督官船「タマーラ号」を本年も配置いたします。「タマーラ号」は総トン数683トンのロシアトロール仲積船で、ロシア公務員3人が乗船し、チェックポイント業務を行いますが、ロシア人日本語通訳も乗船していますので、臨検や船間連絡の際に言葉の問題は無いと思います。

 「タマーラ号」の新設されたチェックポイント東の15への配置は、8月5日午前9時(日本時間)を予定しています。ロシア水域操業について水産庁は、昨年、一昨年とロシア水域で操業したサンマ漁船がロシア取締当局から厳しい指導を受けたので、イカ釣り船は違反指摘を受けないよう指導がありました。

 つきましては、次の事項に留意し、操業してください。

 1.必要書類を確認すること(操業許可証、VMS適合証明書、操業日誌、魚倉配置図など)。
 2.12時間前通報やSSDなど各種通報について漁業無線局との連絡を密にすること。
 3.冷凍製品は各船によりその重量が異なりますが、誤差は±5%以内にすること。
 4.操業日誌は鉛筆・消えるボールペンは使用しないこと。また訂正する場合は訂正線を引き、船長の訂正印、署名を必ずすること。
 5.デジタル秤については、監督官が計量した数値と漁業者がアナログ秤で計量した数値が異なり、操業日誌と異なる結果が出た場合には、監督官と漁業者が協議して、誤差を確認して決めること。
 6.疑問点等があれば漁業無線局または全国いか釣り漁業協会へ問い合わせてください。最後に、皆様方の御安航と大漁を祈念いたしております。

(一般社団法人 全国いか釣り漁業協会)