[1020]ロシア水域におけるイカ釣り漁船の操業上の注意について

2016年8月25日

 2015年12月、日ロ漁業委員会第32回会議がモスクワで開催され、2016年におけるロシア水域での日本漁船に対する漁獲割当量、操業水域などが決定いたしました。

 イカ釣り漁船の漁獲割当量は太平洋側のⅡ-2区が25トン、日本海側のⅤ区は7134トン、合計で7159トンとなりました。操業隻数は中型船44隻、大型船1隻の合計45隻となり、昨年より中型船が3隻少ない隻数となりました。
 漁業者の皆さまにご心配をおかけしましたチェックポイント東-12の位置を北緯44度00分、東経138度20分に移設する件については、現時点では認められておりません。

 2013年(平成25年)12月に開催された日ロ漁業委員会第30回会議において、日本いか釣り漁船のためのチェックポイント東-12の位置を使いやすい北へ移設することで合意しました。

 しかし移設するためにはロシア国内法の改正手続きが必要なのですが、ロシア側がこの手続きを怠ったため、昨年漁期には間に合わず使用できませんでした。当協会は水産庁を通じて再三再四、ロシア側に今年は必ず移設するよう要請し、ロシア側代表も必ず移設するとの約束をしましたが、残念ながら現時点では約束は守られていません。

 水産庁は、外務省及び在モスクワ日本大使館などの関係機関と協力して即時CP東-12の移設を行うよう現在も要請を続けています。チェックポイントには、全国いか釣り漁業協会が用船した監督官船「タマーラ号」を配置いたします。

 「タマーラ号」は総トン数683〓のロシアトロール仲積船で、ロシア公務員3人が乗船し、チェックポイント業務を行いますが、ロシア人日本語通訳も乗船していますので、臨検や船間連絡の際に言葉の問題は無いと思います。「タマーラ号」のチェックポイント東-14への配置は、8月2日午前9時を予定しています。

 ロシア水域操業について水産庁は、昨年ロシア水域で操業したサンマ漁船がロシア取締当局から厳しい指導を受けたので、イカ釣り船は違反指摘を受けないよう指導がありました。つきましては、次の事項に留意し操業してください。

 1.必要書類を確認すること。
   操業許可証、VMS適合証明書、操業日誌、魚倉配置図など
 2.24時間前通報やSSDなど各種通報について漁業無線局との連絡を密にすること。
 3.冷凍製品は各船によりその重量が異なりますが、誤差は±5%以内にすること。
 4.操業日誌は鉛筆・消えるボールペンは使用しないこと。また訂正する場合は訂正線を引き、船長の訂正印、署名を必ずすること。
 5.船内で発生したゴミのうちビン、カン、プラスチック類は船内に保持すること。
 6.疑問点などがあれば漁業無線局または全国いか釣り漁業協会へ問い合わせてください。
 最後に、皆様方の御安航と大漁を祈念いたしております。

海外漁業情報は農林放送事業団のホームページでも掲載しています。
http://www.agriworld.or.jp/agriworld1/kaigai/index.html
(一般社団法人全国いか釣り漁業協会)