[1061]ロシア水域におけるいか釣り漁船の操業上の注意について

2018年8月10日

 昨年11月27日から12月6日まで、日・ロ漁業委員会第34回会議がモスクワ(ロシア連邦)で開催され、2018年におけるロシア水域での日本漁船に対する漁獲割当量、操業水域等が決定いたしました。
 イカ釣り漁船の漁獲割当量は太平洋側のⅡ-2区が20トン、日本海側のⅤ区は5920トン、合計で5940トンとなりました。操業隻数は中型船39隻、大型船1隻の合計40隻となり、昨年より中型船が1隻少ない隻数となりました。
 特に、操業条件などの主な変更点は、次のとおりです。
①ロシア側の外国漁船への割当対象魚種名としている「いか」は「するめいか」のみであることから「いか」を「するめいか」に変更する。
②VMSについて、「TSK(船舶の位置情報を自動的に伝達する管理装置)が停止した場合、船長は、協定世界時間12時から6時間毎に、その他の通信手段を用いて、RTSM(漁業及び通信モニタリングシステムセンター)が勧告する様式で船舶の現在位置の通報を確保しなければならない。」と規定されているが、「協定世界時間12時から6時間毎に」を「位置情報の自動的伝達が停止した時点から2時間毎に」に変更する。
③ また、「TSKの作動が、10日間修復不可能な場合、船舶は、故障修理又は機器交換のためにロシアの港に寄港するか、ロシア連邦の海域を離脱しなければならない。」と規定されているが、「10日間」を「48時」に変更する。
 チェックポイントには、全国いか釣り漁業協会が用船した監督官船「タマーラ号」を本年も配置します。監督官船「タマーラ号」は総トン数683トンのロシアトロール仲積船で、ロシア公務員3人が乗船し、チェックポイントの業務を行います。
 ロシア人日本語通訳が乗船していますので、臨検や船間連絡の際に言葉の問題は無いと思います。監督官船「タマーラ号」のチェックポイント東-15への配置は、8月17日午前9時(日本時間)を予定しています。ロシア水域操業について水産庁から、操業秩序の維持および違反の根絶とともに違反船舶に対しては、厳しく対処する方針であることから、違反指摘を受けないように指導がありました。
 つきましては、次の事項に留意し、操業してください。
1.必要書類を確認すること。操業許可証、VMS適合証明書、操業日誌、魚倉配置図など
2.12時間前通報やSSDなど各種通報について漁業無線局との連絡を密にすること。
3.冷凍製品は各船によりその重量が異なりますが、製品重量はプラスマイナス5%以内にすること。
4.操業日誌は鉛筆・消えるボールペンは使用しない。また訂正する場合は訂正線を引き、船長の訂正印、署名を必ずすること。
5.船内で発生したゴミのうちビン、カン、プラスチック類は船内に保持すること。
6.疑問点等があれば漁業無線局又は全国いか釣り漁業協会へ問い合わせて下さい。
 最後に、皆様方の御安航と大漁を祈念いたしております。
(一社)全国いか釣り漁業協会)