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マグロ漁に「気仙沼スロープ」開発、カイゼンへ検討会

2019年3月22日

グレーズタンクから斜面を伝ってマグロを滑り上げる気仙沼スロープ

 マグロはえ縄漁業で労働負荷の高い作業に省力化を図る「生産性向上カイゼン検討会」(会長・亀谷寿朗北かつ組合長)は19日、気仙沼魚市場で活動報告会を開催。重筋負荷の高いグレーズタンクからマグロを取り出す作業で脱着型のスロープで100キロ近い大型魚も1人で扱えるようになったことが評価され、現行船へ搭載を決めた。さらなる軽作業化へ改善を進め、若手船員の確保に努める。

 漁獲したマグロはマイナス60度Cで急速凍結したあと、魚体の表面を氷の膜で覆うグレーズ処理をして魚倉へ移動、保管する。しかし超低温冷凍庫内で漁獲物の上げ下ろしは体への負担も大きいため、検討会はタンクからマグロを「持ち上げる」作業を「滑らせる」ことへ発想を転換した。導入するスロープは、最少の力でタンクから滑り上げられる角度を検証し、「周囲に水をまき散らさない」「魚を傷付けない」「既存船にも導入」「壊れにくい・修理しやすい」といった現場の声も反映。材質や形状へと進化させた「気仙沼スロープ」を作り上げた。

 滑らせることで4割程度の負担軽減が見込まれ、2人がかりで持ち上げていた90キロのメバチも1人で魚倉へ送れた。帰港した船で行った試験の反応も良好で、5隻の遠洋マグロはえ縄船への搭載が決まった。実航海で挙がった意見を集約して、さらなる改善につなげる。[....]