ブリ高位・スルメ減少・サバ中位、水研機構が資源評価

2016年12月5日

 水産研究・教育機構の日本海区水産研究所と中央水産研究所の主催によるスルメイカ、サバ、ブリの資源評価会議が1~2日に横浜市内で開かれ、スルメは資源量が大幅減となる一方、マサバは中国漁船の懸念が示されつつも低位から中位水準へと引き上げられ、初評価となったブリは高位水準となっている。スルメはレジームシフトの可能性にも言及。マサバは中国漁船の影響で緩やかな資源減少が危惧される。ブリは資源、漁獲ともに好調で、魚種により大きく明暗が分かれた格好となった。
 スルメイカの2017年漁期の生物学的許容漁獲量(ABC)は、秋季は6・5万~15・6万トン、冬季は4・7万~6・9万トン。資源水準と動向については、「高位・横ばい」だった秋季は「中位・減少」になり、冬季も「中位・減少」から「低位・減少」へと引き下げられた。
 マサバ太平洋系群の評価は「中位・増加」だった。資源水準が前年までの低位から中位に引き上げられた。1980年以降で最大の卓越年級群とされている2013年級群の尾数が63・2億尾から99・3億尾とさらに上方修正されたことが主因。資源動向は引き続き増加となっている。
 ブリは「高位・増加傾向」と評価した。昨年の漁獲量は12万2000トンと前年を若干下回ったものの1952年以降で最高水準。現状の漁獲圧は資源に悪影響を及ぼす状況にないと判断、ABCは昨年とほぼ変わらない11万9000~14万6000トン。資源量は39万トン推定、増加した。[....]