ブリ・サワラ・ウルメ暖流系魚が〝豊漁〟の秋漁

2019年12月4日

秋が盛漁期と認識されてきた東日本のマサバ、サンマ、秋サケが大幅な漁期・漁場のズレや漁獲減に悩まされた中、下がらない高海水温の恩恵を受け、空白となった海域に例年以上に長く滞留した魚種がある。暖流系とされるブリ、サワラ、ウルメイワシだ。主力魚種の不振を覆す規模には遠いが、魚不足に苦しむ生産・流通の現場に若干の恵みをもたらした。

北部太平洋海域では今年、マサバの漁場形成が大きく遅れた。高水温帯が道東から三陸沖にかけ広がり、魚群の接岸を阻んでいたことが主な要因とされる。サンマは序盤の主漁場であるロシア水域に本格的に漁場が形成されたのが2か月遅れた。やはり水温の影響が色濃くみられた。

9~10月に特に日本近海で水温が平年に比べて最大5度C近く高い状況が続いた。影響は八戸沖および、オホーツク海にまで到達し、それら海域では近年、生息域の北上が指摘されていた魚種の姿が多く見られた。特にブリは11月中旬まで一尾12~13キロの特大サイズが秋サケ定置へと多く入網した。北海道北東部の羅臼でも、まとまった水揚げがあった。[....]