ヒラマサ複合養殖で安定経営、大分県ブリ生産者に提案

2016年7月6日

出荷される養殖ヒラマサ(渡辺水産)

 県内ブリ養殖漁業者の経営安定に向け大分県は、ヒラマサとの複合養殖を生産者に提案している。ヒラマサはブリの施設を共用できるうえ、比較的単価が高い。夏に旬を迎える点がブリと異なり、2魚種の生産でブリ類を通年供給でき、冬場に集中するブリの出荷作業が緩和される。県は平成28年度に10万尾のヒラマサ人工種苗生産を目標とし、今年度は10軒の養殖業者への供給を始めた。

 ヒラマサは適度な歯応えと程よく乗った上品な脂が特徴で、旬の夏場にさっぱりと味わえる。同県の養殖生産量は年間1000~1500トンで、全国1位の長崎県に次ぐ。平均単価はキロ1000円以上と、ブリに比べ高値で推移する。

 ただ種苗は中国産天然魚に多くを依存しており、生産量も年によりバラつきが激しい。県は人工種苗の技術開発に着手し、県漁業公社が25年に5万2000尾の種苗を2軒の養殖業者へ配布して以降、27年は7万1000尾・8軒と扱いを増やしてきた。28年は10万尾・10軒を目標に、6月中旬から配布を始めている。JFおおいたもヒラマサとの複合養殖に期待。餌にカボスを混ぜた「かぼすヒラマサ」を商標登録した。[....]