ハモ「生かし込み」で高値安定、JFおおいた日出支店

2016年7月8日

冷海水槽で生かし込み中のハモ

 つい数年前まで、JFおおいた日出支店所属の小型底びき網漁業者の多くは「ハモは獲っても金にならない」と口にしていた。大漁が続くと浜値は極端に下がる。5年ほど前から「日出のハモが欲しい」と指名されるようになり、キロ650円の高値・定額で漁業者に利益をもたらす魚へと変わった。

 同地区の小型底びき網漁業は主要魚種の水揚げが軒並み減る中、ハモだけは漁獲量を維持している。ただ、漁獲の多い日は値が下がる。支所のある大神漁港魚市場は、陸上に冷海水槽をもっており1尾350グラム級の活ハモは3日以上生かし込んでから販売することにした。「揚がってすぐ捌くと、胃や腸で消化中の餌の臭いが付く」(中山公夫部会長)からだった。

 並行して地産地消にも力を入れる。これまでは地元消費は皆無だった。町内のホテルや割烹を回り、「いちばんうまいハモは、獲れたてじゃない」と、生かし込みの効果を説いた。3年前には市場内に鮮魚捌き所をつくり、骨切りハモの直売を始めた。現在は地元の量販店にもハモが並び、家庭で手軽に味わえるようになった。[....]