ノルウェーの挑戦⑩/資源管理し漁業者減も水揚げ増に

2018年11月22日

サバの資源管理について熱く語るIMRのナトゥッサ博士

サバの資源管理について熱く語るIMRのナトゥッサ博士

 ベルゲンにノルウェー浮魚販売組合(ノージススラガー)や海洋研究所(IMR)、水産庁の担当者を訪ねた。ノルウェーの水産資源管理は世界的に先進的な取り組みをしている。しかしそれまでには資源に対する失敗の歴史があり、努力・改善の成果だが、ノルウェーだからこそできた背景がある。
 サバなど浮魚類を直接販売するノージススラガー。販売方法はネットオークション。漁獲に関わる情報はネット上に瞬時にアップされるためモニタリングもでき、漁獲枠の消化状況も分かる。
 IMRは、欧州最大の水産系研究機関で研究、アドバイス、モニタリングが活動の中心。700日以上かけて細かな海域調査をし、特にサバについては資源量を推定するためにICタグを付けている。レイフ・ナトゥッサ博士は、「サバ資源は持続可能な管理のもと、健全な状況にある。魚体重は2014年以降改善し、脂肪量もサイズも上がっている」と紹介した。水産庁のフローゲン・シニアアドバイザーは、「漁業補助金は1980年代がピークだったが、今はほぼゼロ。減船や漁獲枠の集約など漁業を高収益構造に変える施策を打ってきた」と解説。資源が危機的な状況に陥って以降、ノルウェーは対するサステイナブルな資源政策をしてきた。すべての水産物が重要な資源であり続けるよう努力を続ける」と語っていた。[....]