ドローンで密漁監視、JF新おおつちと2社実証試験 

2017年4月10日

ドローンの漁場監視能力と抑止効果に期待する平野組合長 
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ドローンの漁場監視能力と抑止効果に期待する平野組合長 

 セベック(東京都千代田区、小豆嶋和洋社長)とミツイワ(渋谷区、羅本礼二社長)は、岩手県のJF新おおつち漁協の協力で、ドローン(小型無人飛行機)を使ったアワビなどの密漁監視の実証試験を進めている。7日には大槌町吉里吉里フィッシャリーナで、デモフライトを実施。広範囲の海域を探索する“目”として利用し、巧妙・悪質化している密漁を省力・安全に監視し抑止効果を図る。
 ドローンにはあらかじめ自動航行プログラムを設定しており海上の航路を自動飛行する。デモでは搭載カメラの映像を、陸上でリアルタイムに確認。漁業関係者らは映し出された映像の鮮明さや安定性、飛行の正確さなどに驚きつつ、「これなら船名も人の挙動も分かる」と、手応えを感じた様子。
 実証試験はドローンの高度利用を推進するセベックと映像解析を専門とするミツイワが共同る。「安全かつ低コストで沿岸の密漁行為を発見できないか」と両社が得意分野で協力、事業に乗り出した。
 今後は夜間監視に最適なカメラの特定や塩害に強い機体の開発など、3か月ほど試験を続けて実用化を目指す。セベックの小豆嶋社長は、「機体からシステムまでを含め、レンタルでの提供を考えている」と、今後の展開を語った。大槌町は東日本大震災で監視船を失ったほか、組合員も約800人から280人に減り、高齢化が進んでいる。新おおつち漁協の平野榮紀組合長は今回のデモフライトを「相当な抑止効果が期待できる」と満足し、今後のデータ収集など全面的な協力を約束した。[....]