サンマ不漁の前年下回る10万トン、11月の失速響く

2016年12月2日

 大詰めを迎えているサンマ漁だが、水揚量は記録的な不漁だった昨年をさらに下回って終漁する公算が大きい。数量減、浜値高に加え魚体も小さめで、加工業者から厳しいシーズンとの声が聞かれる。

 漁業情報サービスセンター(JAFIC)によると、11月30日現在のサンマ水揚げ(概況値)は、道東(花咲、浜中、厚岸、釧路)が前年同期比18%減の5万1100トン、本州が13%増の5万7000トン、合計で4%減の10万8100トン。漁は常磐沖で継続しているが、すでに切り揚げている船も多く、大詰め。12月以降の加算数量は限定的とみられており、昭和51年以来最低となった昨年の最終実績11万2264トンにも届かない可能性が大きくなっている。

 今期は出足こそ鈍かったものの、9月下旬から漁模様が好転。漁場の南下に伴い、特に三陸での水揚げが活発化し、全さんま集計の10月末時点の全国の水揚げは前年を4%上回っていた。しかし、11月に入り漁は失速、道東での水揚げは14日で途切れた。全国の月間水揚げは1万9700トンと、前年同月に比べ29%も減少。この11月の伸び悩みが響き、前年割れに転じた格好だ。

 魚体は中・小型魚が多く、体長が30センチ前後あるものでも重量がなく、「ほっそり」していたという。道東の加工業者は昨年より10グラムほど小さめ。10月から小型化が進んだ」と話している。[....]