カツオ釣りロボット実用化へ、水産機構63%の釣獲率

2019年2月12日

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洋上で実際に釣りを行うカツオ自動釣り機(手前)。人と遜色ない釣りができる(開発調査センター作成の映像から)  

 カツオの自動釣り機(ロボット)が実用レベルに近づいてきた。今年度、水産研究・教育機構の開発調査センターが共同研究で開発した改良型2号機は、対人比較の平均釣獲率が既存機の5倍以上に当たる約63%を実現。人と同じ釣獲を上げることも可能になり、早期導入へ期待が高まっている。

 東京で開催された開発調査センターの成果報告会で、自動カツオ釣り機の実際の漁の様子が披露された。船の左舷に並ぶ漁師とともに、集まってきたカツオの群れに針を垂れて、人と変わらないスピードで竿をしならせながら次々と上げる映像は、注目を集めた。ポイントはコンパクトさとメンテナンスの容易さ。加えて課題だった釣獲率の高さだ。2016年度から産業用ロボットなどに使われているサーボモーターと減速機を組み合わせた装置に変更。漁業会社・日光水産と精密機械の(株)タカハシ・インテックとセンターとの共同研究で水産庁の補助事業を活用した実用化試験も実施。①大型魚も釣り上げられる出力のアップ②加速度などのセンサーの導入で、船の揺れにかかわらず擬餌針を水中に保持できる機能③釣り上げ速度を一定にすることによるバラシを軽減-などに成功した。

 防水機能も加えて故障リスクも軽減させ、南方の北緯中南漁場で対人62・9%の釣獲率を実現。装置の価格も実証機レベルが一台150万円程度で済み、実用化が実現すればメリットは大きい。[....]