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カツオでMSC認証、松永賢志・明豊漁業社長に聞く

2016年11月1日

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資源管理で100年先の水産業振興を、と語る松永賢志・明豊漁業社長

 2隻の遠洋一本釣り船のカツオ・ビンナガマグロ漁を対象に持続可能性を審査する海洋管理協議会(MSC)の認証を10月に取得した明豊漁業(宮城県塩釜市)。平成24年に設立した“新顔”だが、4年で世界屈指の基準をクリアし、国内3例目の認証取得。松永賢志社長に思いや抱負を聞いた。

 松永社長 MSCの存在は以前から何となく知ってはいたが、東日本大震災の翌年に漁業を始め、さまざまな現実に直面する中で、どんどん関心が高まった。自分は「思い立ったら即行動」の性分。漁労事業が軌道に乗った2年半前、出張で上京した際に電話し、直接説明してもらった。世界的に資源量に問題がない魚種を対象にしている、環境に負荷をかけない操業である、他魚種や小型魚の漁獲を極力控える―という基準は自社船が今やっている、やれることばかりだった。「明豊にうってつけの認証。ぜひ挑戦してほしい」。そうした先方の勧めもあって早速、取得へと動き出しだ。

 取得効果は、一つは社員の意識向上。研修などを通じて持続性を重視する企業姿勢の意味、価値を理解してくれたと思う。MSCの認証シールを貼った当社商品(カツオタタキなど)が店頭に並ぶ姿、買い物客が視線を注ぐ姿、納得して購入する姿を目にすれば、やる気、責任感がさらに増すはずだ。

 100年先も水産業で飯が食える。つまりは資源が保たれ、海と陸の生業が維持され、消費者に安定して魚が届けられる。きれい事ではなく、魚で商売する一人として心底、真剣にそうあってほしいと願う。当社のMSC認証をきっかけに、意識、行動が広がってくれればうれしい。[....]