カスベからナノ型コンドロイチン生産、丸共水産が成功

2017年6月20日

開発したナノ型コンドロイチン(奥)と試作製品

開発したナノ型コンドロイチン(奥)と試作製品

 水産加工会社、丸共水産(稚内市、宮本宜之社長)はカスベ(ガンギエイ)軟骨由来の「ナノ型コンドロイチン」の量産化技術の実用化に成功、16日から札幌市内のプラントで本格生産を開始した。コンドロイチン硫酸を低分子化し、ヒトの消化管への吸収率を飛躍的に高めた世界初の技術。

 同社は近約20年前から研究開発事業(サプリメント事業)に着手。サメ軟骨から抽出することが一般的だったコンドロイチン硫酸を、未利用資源だったカスベの軟骨から抽出するなど、海洋資源由来の機能性物質の研究、製品開発を進めてきた。2015年度の国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助事業を活用し、道立総合研究機構・工業技術試験場や北海道大学と連携。多糖類の連鎖式の分子結合を切断、低分子構造の「糖鎖オリゴマー」とする世界初の技術(同社、北大、道立総合研究機構の3者で特許取得)の開発に成功した。併せてこれまで不可能とされてきた糖鎖オリゴマーの大量商業生産技術も確立した。宮本社長によると、初年度の生産目標は粉末状の製品ベースで500キロ。3年以内に生産量を1トン、売上高を3億円まで伸ばしたい考え。[....]