ウナギ輸出証明書北アフリカ諸国に是正勧告、ワ条約委 

2018年7月25日

 ワシントン条約(CITES)の第30回動物委員会が16日から21日までスイス・ジュネーブで開かれた。貿易規制対象となるCITES付属書への掲載提案がなされる可能性が高いとされるニホンウナギが科学的にどう扱われるかに注目が集まったが、本格的な議論はなかった。一方、北アフリカ諸国による欧州ウナギに対するCITES輸出証明書発行に関しては是正勧告が採択された。
 同委員会に担当官を派遣した水産庁によると、ウナギ属の議論に充てられた時間は開催6日間のうちの一日。しかも、すでにCITES付属書Ⅱに掲載済みで、国際取引に輸出元が発行する証明書が必要な状況となっている欧州ウナギにほとんどの時間が割かれた。
 2009年のCITES付属書掲載後も資源回復が思わしくないと評価される欧州ウナギだが、寿命が15年と長く「付属書掲載の効果判定をするのは尚早」などの意見が大勢を占めたという。ただ、欧州ウナギを禁輸中の欧州連合(EU)に属さない北アフリカ諸国が、CITESの証明書を発行して世界最大のウナギ養殖国である中国に対してシラスウナギの輸出を続けている問題に関して疑念が投げ掛けられ、資源管理の見直しや保守的な枠の設定を求める是正勧告が採択された。[....]