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イカTAC過去最低、47%減13万6000トンに

2017年1月18日

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 水産庁は16日の意見交換会で、深刻な不漁が続くスルメイカの平成29年漁期漁獲可能量(TAC)について、過去最低の13万6000トン(前年比47%減)とする案を示した。今漁期もTAC制度開始以降、最低の数値が設定されていたが、それをさらに下回った。

 ベースとした生物学的許容漁獲量(ABC)は、秋季発生系群15万6000トン、冬季発生系群6万9000トン。これらの合計値22万5000トンには韓国の漁獲が含まれており、これまでは韓国の直近5か年の漁獲量平均値を差し引いた数値をTACとしてきた。今回は資源減少と漁場形成の不安定さを考慮し、過去10年間における日本の二百カイリ内の漁獲割合の最大値(19年、60・1%)を掛けて、13万6000トンとした。「日本漁船に不利にならないように、資源管理にも留意しつつ、資源を最大限利用できるように配慮した」(水産庁)。

 近年のスルメイカの漁獲実績は26年約15万2500トン、27年約11万トン、28年約4万トン(暫定値。漁期は今年3月まで)で推移している。

 意見交換会では「イカは1年魚。昨年の影響を今年のTACに反映しないでほしい」「昨年、大和堆で北朝鮮船や中国船が違法操業し、日本船が漁場から退避する事態が起きた。将来のTACに影響しかねない問題であり、再発しないよう対策を講じてほしい」などの意見が挙がった。

 TAC案はパブリックコメントを経て2月中旬の水産政策審議会資源管理分科会に諮問される。[....]