イカ生産・供給・在庫とも最少、全漁連28年需給動向

2017年3月29日

 JF全漁連は27日、平成28年のイカ需給動向をまとめた。国産スルメイカの記録的な不漁と高値を背景に供給量、需要量、期末在庫のいずれも、記録の残る昭和59年以降の最少記録を更新した。

 供給のうち生鮮スルメイカは北海道東部や三陸など太平洋側を中心に全国的な不漁に見舞われ、低水準だった27年からさらに半減。中型イカ釣り船による冷凍(船凍)スルメイカも同6%減と生鮮より小幅だったものの史上最低を記録。生・冷トータルでは40%減の6万3660トンと低迷した。

 アカイカは北太平洋公海漁場での夏期操業が順調に推移し、6%増の3160トンと増加。ニュージーランドスルメイカも67%増の800トンと伸びた。しかしスルメイカの減産をカバーするにはほど遠く、これら3種による国内水揚合計は6万7620トンと、前年を38%下回った。
 輸入は国内加工原料の逼(ひっ)迫を受けた割当の増加もあって、12%増の8万7370トンと史上2番目のボリュームを築いた。しかし、国内と輸入を合わせた「新物」の生産量は18%減の15万4990トン。期首在庫を合わせた総供給量も18%減の21万9990トンにとどまった。

 供給の激減を受け、スルメイカの平均単価が9割方上昇するなど、イカ価格が全般的に跳ね上がったことで需要も縮小。国内向けは16万7810トンと、低水準だった前年からさらに13%減少。輸出も伸びず、合計需要量は14%減の17万4990トンと、初めて20万トンを割った。
期末在庫の減少も一層進み、31%減の4万5000トンと、過去最低水準まで圧縮されている。[....]