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イカ在庫4万㌧割れ、歴史的低水準に加工業界が危機感

2016年8月8日

 水産庁が漁業情報サービスセンターに委託して公表している水産物流通調査によると、全国主要冷蔵庫の5月末時点でのイカ類の在庫は前月から7%減の3万9717トンとなり、4万トン台を下回った。世界的なイカ類の漁獲不振による影響が大きく、関係者は「歴史的な低水準。特に加工筋には大きく影響する」と危惧。盛漁期を迎える近海イカ釣りも来遊予報では太平洋、日本海ともに厳しい見通しで、日を追うごとに不安感が強まっている。
 5月末時点の在庫は、スルメイカ(マツイカ含む)が1万7226トン、コウイカ(モンゴウイカ)4591トン、アカイカを含むその他イカ類が1万7900トン。10年前は10万トン、近年でも7万~8万トンが基準とされるだけに、在庫が少なくなる夏場とはいえ、4万トン割れは異常事態だ。
 漁模様も厳しい見通しだ。7月には北海道・檜山地方で一定の数量がまとまったが、下旬からは一日10トン程度にとどまっている。全国いか加工業協同組合はIQ(輸入割当)の追加枠を求める方針を打ち出している。水産庁などにすでに口頭では伝えており、近く書面による正式な要請も行う。[....]