イカもう大衆魚じゃない、あまりの高値に需要縮小懸念

2018年2月16日

 漁獲低迷による原料価格の高騰で、イカ加工業が苦境に立たされている。昨年は国産スルメイカの漁獲が史上最低の5万トン台にとどまり、海外イカも激減。欧州や中国にも買い負ける状況で、あまりの高値に「大衆魚としての魅力が感じられなくなり、需要が落ち込む」と懸念されている。

 14日に東京都内で開かれた㈱合食(神戸市)の商品展示会で、イカ加工原料の需給状況と今後の予測が報告された。国産スルメイカの漁獲は2016年に記録的な不漁だったが、17年はさらに下回り、JF全漁連まとめで約5万4000トンに落ち込んだ。価格は16年に異常に高騰したが、17年はあまりの高値に荷動きが悪化。海外原料へのシフトも加速し16年に比べ下げ相場となった。18年も九州地区のスルメイカ漁が不振で高値となっているが、極端な高値はないと予想されている。

 海外(南米)のアメリカオオアカイカは、例年ペルーとチリでよい年は100万トンの水揚げがあるが、16、17年は2年連続で50万トンを割った。原料不足からペルーの一大産地であるパイタ地区では多くの工場が稼働できず閉鎖状態となっており、浜値は異常に高い状態が続く。

 こうした中、中国船の17年のアメリカオオアカイカの水揚げは約28万トンと前年より増えた。、[....]