みらい造船発足、「気仙沼で技術継承を」、社長らが会見

2018年4月4日

 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の造船4社などが出資して設立した㈱みらい造船(木戸浦健歓社長)が2日、1日付で4社を吸収・合併し、本格的に事業を開始すると発表した。震災による環境変化に対応するため、新たな組織に機能を集約し、経営基盤の強化と業務の多様化を図る。市内朝日町で整備を進める新工場は来年春の完成予定で、移転までは現行の造船所で業務を継続する。

 合併したのは木戸浦造船、吉田造船鉄工所、小鯖造船鉄工所、澤田造船所の4社。4つの関連企業・団体を合わせた8社が出資して、2015年に合併の受け皿となる新社「みらい造船」を設立した。

 新造船所の建設地で行われた記者会見には4社の元代表らが出席し、1日に合併・合流を完了、事業を本格スタートすることを報告した。木戸浦社長は「気仙沼は国内有数の漁船漁業の基地であり、地域産業の発展に造船所は不可欠。責任をもって4社の造船技術を継承していくため、みらい造船としてしっかりがんばっていきたい」と、意気込みを語った。

 新工場は敷地面積約4万700平方メートル。船の上架に海中エレベーターを使う「シップリフト」方式を導入、最大2000トンクラスの船を上架できる。来年春の完成予定。[....]